お客様にとっての価値とは?
デザインというと、美しくきれいなものを作らなきゃ・・というイメージがありますが、
商業デザインでは「美しい!きれい!」と「お客様が喜ぶ」のとは別問題です。
お客様が求めるものを考えて画像選び、フォント、色使い、などを決めていく必要があります。
デザインでお客様とコミュニケーションをするつもりで制作しましょう。
自分とお客様の価値を一致させる
例えばあなたがレストランの広告を作ろうとします。
「おしゃれな広告を出そう!」というのがあなたの価値だとしたら「美味しいものが食べたい!」というのがお客様にとっての価値。
当然、価値が一致しないのでお客様の反応は得られません。

ですが、あなたがお客様の価値に合わせて「かっこ悪いデザインでもいいから美味しさを伝えたい!」と広告を作ればお互いの価値は一致します。
当然、反応率がグンと上がりますよね。

「お客様の価値が優先、デザインはその次」と考えましょう。
お客様の価値の見つける方法
ではお客様の価値を見つけていくか具体的な方法についてお話します。
デザインの4W1Hというものに当てはめてみましょう。
Whom(誰に)・・・ターゲット
When/Where(いつどこで)・・・広告を見る状況
What(何によって)・・・商品、サービスの強み
How(どのようなイメージ)・・・安い、高級。誠実、かわいい、など
例えば・・
Whom(誰に)・・・営業実務までこなすワンマン女性経営者
When/Where(いつどこで)・・・インターネットのバナー広告
What(何によって)・・・癒やしの空間で全身をほぐすアロママッサージ
How(どのようなイメージ)・・・安らぎ、個室、高級感
という風に決めるとこんなデザインができました。

マッサージをしている画像よりも、ほぐされた後のリラックスした姿を強調しています。経営という張り詰めた中で仕事をする女性にとって、この写真のような「安堵感」が一番響くからです。
このように売りたいお客様、ターゲットをしっかり絞ってメッセージを伝えることがとても重要となります。
広告を見る人(お客様)のことをどこまで把握しているか?自分(販売主)のことをどこまで把握しているか?
その結果でデザインの方向性が決まってくるのです。参考にしてください。
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